「できたよ!マット運動」 第5回 「側転」

マット運動がうまくできるようになるコツと練習方法をお伝えする5回シリーズ。これまで、「前転」「後転」「開脚前転」とご紹介してきましたが、ラストは側転です。ダイナミックに、格好良く側転ができるように練習していきましょう。家で練習をするときには、周りのものにぶつかったりしないように、おうちのかたが一緒に行うようにしてください。

<できたよ!マット運動 「第5回 『側転』」(動画)>

それでは今回も、側転のありがちな悪い例を最初に挙げます。

・膝(ひざ)や腰が曲がってしまって、回転の方向も曲がってしまう。
・手を着く位置を確認しないまま、回転を始めてしまい、前まわりのように回ってしまう。

側転は、以下のように行います。



「側転のポイント」

1. 脚を前後に軽く開き、両手を高く上げます。このとき、体重は後ろの脚にかかっています。
2. 重心を前の脚に移しながら前傾して、手が床に着く直前に体をひねって横向きにします。このとき、手は両手を一度に床に着くのではなく、手前から着くようにします。
3. そのまま回転します。

回転するときに脚を大きく開くと、回転が速くスムーズになります。そして膝をまっすぐにすると、格好良い側転になります。また、手を着く位置と、回転して着地したときの脚が一直線上にあるときれいです。

【側転の基本練習(1) 目印を置いて台を飛び越す】
正しく回転するためには、手を着く位置が重要です。適切な位置に手を着けるように、また回転して適切な位置に着地できるようにするための練習です。

回転する際の立ち位置の向う側に、膝の高さくらいの台を置き、その脇に、両方の手を置く目印となるものを置きます。着く手は肩幅くらいに広げているのがよいので、目印も肩幅分くらいのスペースを開けて置きます。そして、ゆっくりと、ポイントをおさえながら、練習をしてみましょう。手は両手を一度に着くのではなく、手前から順に着くようにします。そして、脚は台にぶつからないようにして、台を飛び越します。慣れてきたら、脚の振り上げに勢いをつけて、膝と腰がなるべくまっすぐになるようにします。

【側転の基本練習(2) 補助付き側転】
スムーズに回転できるように、おうちのかたが補助をします。おうちのかたは、マット(布団)の脇の、お子さんが回転するときにちょうど両手を着くあたりの位置に、膝で立って待ちかまえます。回転のときの腰の位置が十分に高くなるように腰骨のあたりをもって支えること、さらに回転に勢いをつけて回りやすくなるようにすることが、補助する人の役目です。慣れてきたら、少しずつ補助の手をゆるめて、自力で回転できるように促していきましょう。

いかがでしたか? マット運動は一見難しそうに見えるかもしれません。でもちょっとしたコツを覚えることから始めて、今までできなかった技ができるようになる喜びや感動は、格別です。ぜひお子さんと一緒に味わってください。


プロフィール


武田晴信

湘南とびうお体操クラブ代表。湘南とびうお体操クラブは、競技用の床を一面に設置した体操専用体育館を拠点とする、日本でも数少ない体操クラブです。 ここで武田先生は、運動の苦手な子から体操選手まで、幅広い層に指導を行っています。

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