【体験談】勉強してほしい時、どう声をかける?

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中学生や高校生の子どもが勉強せずに長時間スマホをいじったり、ゲームをしたりしている時、「勉強しなさい!」と声をかけてケンカに……。

多くの保護者のかたから、「逆効果なのはわかっていても、ついストレートに言ってしまう」という悩みがしばしば聞かれます。

では、勉強してほしい時には、どんな言葉を選べばよいでしょうか?
この記事では、保護者のみなさんにご協力いただいたアンケートの結果をもとに、「勉強を促す時の声かけ」についてご紹介します。

中高生のお子さまがいらっしゃる保護者のかたが実際にかけた言葉や、お子さまのリアルな反応を、ぜひ参考になさってください。

この記事のポイント

二大《勉強促しフレーズ》は「勉強終わったの?」「何時から勉強するの?」

今回のアンケートでは、幼児から高校生まで幅広い年齢のお子さまの保護者のかたに、「お子さまに勉強してほしい時、どう声をかけますか?」と質問しました。

ご協力いただいたかた全体の回答を集計したところ、特に多かったのは「勉強(宿題)終わったの?」(全体の32.4%)と「何時から勉強するの?」(全体の26.4%)の2つでした。

中学生・高校生の保護者に限ってみても、勉強を促すときにはこの2つの声かけをする人が目立ちました。
ただ、「それでもうまくいかない」という意見も少なくありませんでした。
どのご家庭でも、お子さまを勉強に向かわせるのは一筋縄ではいかないことがわかります。

\体験談/

「何時から勉強する予定?」と質問して、「5時からかな」などと答えてもらうようにしています。そのほうが子どもも時間を意識しやすいようで、スムーズに勉強を始めています。
(神奈川県・中2生の保護者)

「勉強終わったの?」と声をかけても、うるさそうにスマホをいじっているだけ。心に響く効果的な声かけを模索中です……。
(静岡県・高2生の保護者)

勉強していないのをわかっているうえで、わざと「勉強がんばってると思って」と言いながら冷たいジュースを部屋に運びますが、やっぱりやっておらず「いつ始めるの!?」と言ってしまいます。でも、数分後に始めるので、少しは効いているのかも?
(埼玉県・中2生の保護者)

勉強を促す声かけのコツ1:
具体的な内容をお子さま自身に決めさせる

ここからは、中高生保護者が効果を実感している「勉強を促す声かけ」のポイントを3つご紹介します。

中学からは定期テストも始まり、自宅での学習が非常に重要になります。
だからこそ、お子さまの意欲をアップさせる声のかけ方を知って、スムーズに机に向かえるように促してあげたいですね。

多くのかたが「効果的!」と感じている声かけのコツが、「お子さま自身が勉強の予定を決めて取り組むよう誘導する」こと。
さらに、「〇時から」「何を・どのくらいやるか」といった、勉強に関する具体的な内容を会話の中に盛り込んでいる人もいました。

保護者のかたから「どの宿題からやる?」などと聞かれることで、お子さまも勉強モードになりやすく、具体的なアクションが起こしやすくなります。
「勉強しなさい」と声をかけても反発されるかな? と感じたら、試してみてはいかがでしょうか。

\体験談/

「どれからやる?」と声をかけて、子ども自身がやることを決める流れをつくっています。やらされ感がないためか、本人も「明日提出期限の◯◯からやる」とか「今日習った△△が面白かったからノートまとめしようかな」などと自発的に計画を立てて取り組んでくれますよ。
(大阪府・中3生の保護者)

「ママの家事の予定を決めたいからスケジュールを教えて?」と声をかけて、遊びや勉強、お風呂、明日の授業の準備までの時間を決めてもらっています。自分でスケジューリングをすることで「予定を守らなきゃ」と意識が高まるのか、テキパキ行動してくれます。
(愛知県・中1生と高1生の保護者)

勉強を促す声かけのコツ2:
笑いやユーモアをミックスして促す

勉強を促したくなるのは、子どもの将来を思えばこそ。
でも、お子さまのなかに「先回りで言われてやる気をなくした」「ストレートに言われると反発したくなる」など複雑な思いがあることも、保護者のかたは気付いているようです。

このような状況のなかで、多くの人がテクニックとして活用しているのが「笑いやユーモアの要素を盛り込む」こと。
保護者のかたにその余裕があれば、お子さまとのぶつかり合いも減らせると期待できます。

\体験談/

こちらから「勉強」とは言わず、「ヒマなら○○を手伝って~」と明るく家事を頼む作戦に出ています。すると子どもは、「勉強するほうがまだマシ」と感じるのか、バタバタと机に向かいます(笑)。
(福岡県・高1生の保護者)

あまりにものんびりしているように見える時は、「スマホばっかりやってていいのかなぁ〜?」と、ご当地ゆるキャラみたいな目で訴えかけます。娘は笑いながら「うるさいな」と言いながら勉強を始めます。頭ごなしに言うより効果アリだと思いますよ。
(北海道・中2生の保護者)

勉強を促す声かけのコツ3:
「一緒にやらない?」と誘ってみる

保護者のかたのコメントで少なからず見られたのが、「一緒に勉強しよう、と誘ってみる」という声。

「自分が資格・検定試験の勉強をしている姿を見せることで、子どももやる気になってくれる」など、効果を実感する人が目立ちました。

ご自身が取り組まない場合でも、「マルつけしようか?」などと一緒にがんばることを提案する人も。
保護者のかたがそばにいることで、お子さまは「見守られている」と感じて勉強と向き合えるかもしれません。

\体験談/

私自身も仕事関連の勉強があるので、「勉強、一緒にやろう」と誘うことが多いです。親が勉強している姿を見せることで、子どももがんばろうと思えるようです。
(愛知県・中3生の保護者)

子どもに勉強を促す時は、自分もやることを用意して「じゃ始めるよ!」と一緒にスタート。作業をしながら子どもの様子を見て、「勉強に集中してきたな」と感じたらその場を離れます。
(滋賀県・中1生の保護者)

まとめ & 実践 TIPS

中高生ともなると、保護者のかたが「勉強しなさい」と言っても、素直に聞かないお子さまも多くなるでしょう。

今回の記事でご紹介した実践テクニックを取り入れることで、お子さまの気持ちが勉強へ向かう可能性もあります。
「勉強しなさい!」と声を上げたくなる気持ちをちょっと抑えて、「うまくいったらラッキー」ぐらいの気持ちで声かけをチェンジしてみてはいかがでしょうか?

※2023年7月14日~7月28日に行った「保護者のかた向けWEBアンケート」(890人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。
https://benesse.jp/qa/nayami/20230721-1.html

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