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学習習慣作り

好奇心を広めたり、深めたりするために、こんな工夫をしました

図鑑や、教材、地図を使って自分の興味を広げていっています。

T.Mさん Dくん (体験談当時の年齢:6歳8ヵ月頃 男 第1子 兵庫県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

息子はテレビを見ていて、世界の土地や海の生き物などに興味を持っている様子でしたので、自分の住んでいる土地以外にもいろんな土地があり、いろんな人が住んでいること、いろんなものがあることを知ってほしいと思っていました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

<こどもちゃれんじ>はあくまでも「勉強」ではなく、自然と興味や関心が伸びるように工夫されていたので、子どもも楽しく取り組んでいました。すごろくを通して、日本地図に親しんだり、それを題材にして一緒に「ここがおばあちゃんの住んでいる所」「ここでイクラが獲れるんだね」などと話を広げてあげることも多かったです。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

やはり楽しんで取り組んでいるうちにいろいろなことに対して知識を増やしたり、興味をほりさげたりすることができるようになっていったことに驚きました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

子どもの興味のある分野の簡単な図鑑をさりげなく買って、置いておくと、それをきっかけに興味や関心がでたものを、以前はあまり読まなかった本などでも調べたり、<こどもちゃれんじ>に載っていた内容のものなら、前の号の記事を読み直したりして、知識を少しずつ伸ばしているようです。

今はこんなふうに考えています。

割といろんなことに興味があり、自分で工夫して工作したり、調べたりすることが好きな子なので、その気持ちをもっと伸ばしてあげたいと思っています。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

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