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学習習慣作り

集中して取り組むことができるように、こんな工夫をしました

「毎日」「少しずつ小出し」にすることで、「毎日座って集中する」事を教えていけたと思います。

M.Mさん Tくん (体験談当時の年齢:4歳1ヵ月頃〜6歳11ヵ月頃 男 第2子 神奈川県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

当時小学生の兄も<チャレンジ1年生>を取っていたのですが、兄の真似をしてずっと<こどもちゃれんじ>が届くのをポストの前で待っていました。ただ、いざ自分に届くと、ちょっとやっては興味を示さなくなることがあったので、集中して取り組む姿勢を身につけさせたいと思いました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

教材は兄弟二人を必ず別々に一人ずつ呼んで、取り組ませるようにしました。すると母親と二人だけの時間が持てることを喜び取り組むようになりました。現在は二人とも小学生ですが、今でもその時間を大切にしています。それが一つのことを続けられる楽しみになっているのだと思います。教材は届くと必ず親が開封し、親が準備するべきところがあればやっておきます。それから本の読み聞かせをしました。そこで、いろいろなイメージを膨らませて考えるようになっていったと思います。そのあと教材動画やワークなど順を追って1つ1つ、毎日少しずつ子どもと一緒に取り組んでいきました。

その後、子どもにはこんな変化が見られました。

疲れていてあまりやりたくなさそうなとき、逆に楽しくてもっとやりたい様子のときなどがありましたが、様子を見つつもなるべく基本になる量を守ることを大切にし、座って集中する時間を習慣付けました。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

そういった取り組みのせいか、基本的に集中しやすいタイプの子どもになったと思います。途中でやめてしまうということもありませんでした。「もっとたくさんやりたい」という気持ちを抑えて毎日少しずつ決まった量をきちんとこなしていく習慣を作ること、そうすることによって少し嫌だと思うときもやってみること、を覚えていったように思います。

今はこんなふうに考えています。

「少しずつ」を積み重ねていくことで、毎日教材をたっぷり楽しめるように子どもに与えていったことはよかったと思います。無理をせずに毎日少しずつ座って時間を過ごすということを繰り返すことで、子ども自身も自分で考えて、「今日はここまで」と区切りができるようになってきたのだろうと思っています。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

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