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学習習慣作り

習慣的に取り組んでいけるように、こんな工夫をしました

毎日決まった時間に決まった量。そして思い切りほめました。

S.Sさん Tくん (体験談当時の年齢:5歳頃〜6歳頃 男 第1子 大阪府)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

<こどもちゃれんじ>に取り組むことを通して、毎日こつこつと続けて何かをやりとげる習慣を今のうちから少しずつ身に付けさせたいと思っていました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

毎日ワークブックを2ページずつ取り組んでいくようにしました。まだ先ではありますが、いずれ小学校に入ると、宿題なども出てこつこつとやらなければならないことも増えてくるので、楽しみつつも予行演習のつもりで2ページはやりおえるようにしてみたのです。始めは子どもも遊びたくてなかなか進みませんでしたが、ちょうど文字や数字に興味も出てきた頃でもあったので、楽しく取り組めそうなワークブックには興味もいっぱい。とりくめた時には必ずほめていくうちに、子どもも自信につながっていったのか、気づけば一年間、この習慣をやりとおすことができていました。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

決まった時間に決まった量(2ページ)をしていたのですが、まず一人で取り組んでみてから、そのあと一緒に答えあわせをして、花まるの横に好きな車の絵を書いてあげたり、問題の意味を理解していないようなときは一緒に取り組んだりしてみました。そして、一冊終わると裏表紙の賞状に必ず記入して「よく頑張れたね!」などと書いていました。「頑張ればあなたはいろんなことができる力をもっているんだよ」と言い聞かせ、終わったら「やっぱりいろいろできる力をいっぱい持っているね」と言うと自信がついていくようでした。毎日少しずつでも机に向かって学習する習慣はついたように思います。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

現在小学校に入って、宿題と「チャレンジ1年生」をやっているのですが、これらを毎日取り組む習慣も、幼児期のこの習慣があったからこそスムーズにできたのだと思っていて、やっておいてよかったと思っています。今は、幼稚園の時以上に、お友だちと帰ってから遊ぶことを楽しんでいるようですが、毎日算数と国語を1回分ずつ必ずやることは続けているんですよ。

今はこんなふうに考えています。

幼稚園の時に少しでもこつこつと取り組む習慣は、後々にも活かされていくと思いますよ。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

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