専修・専門学校とは【親子で考える18歳の学校選択】

■専修学校・各種学校について

専修学校は、国公立・私立があり、実践的な職業教育や専門的な技術教育を行い、さまざまな分野の専門家を育成する教育機関です。各種学校は、実践的な職業教育や専門的な技術教育を行う教育機関のうち、専修学校と比べて修業期間などの基準に柔軟性があり、自由で個性的な教育が行われているのが特徴です。どちらの学校も、社会に出てすぐに役立つ専門的な知識・資格・技術を身に付けることを目的としています。


専修学校は入学資格の違いによって、「高等課程(高等専修学校)」「専門課程(専門学校)」「一般課程」の3つの課程に分けられます。中学卒業後に入学できるのが「高等課程」です。「専門課程」は高校卒業後に入学でき、一般的に「専門学校」と呼ばれています。2年制専門学校卒業後は「専門士」の称号が与えられ、短大卒業と同等に扱われます。四年制大学に編入学することも可能です。


高校卒業後に入学できる専門学校の学校選択については、子どもが希望する将来の職業が明確で、その職業に就くための資格を取得したり、技術や知識を学んだりできる学校の中で、教育方針や校風が子どもに合っている学校を選択します。子どもの性格と資質を職業に結び付けて、専門的な技術や資格を専門学校で取得すると良いでしょう。


子どもがなりたい職業を追求して学校を選択するのも方法ですが、学力以外で子どもの持っている能力(性格や資質の強み)を生かせる職業を見つけ、その職業に就くための専門学校を選択するほうが失敗は少ないでしょう。自分の能力は自分ではわからないものです。親が子どもの能力を理解していれば、明確なアドバイスができると思います。親が子どもの能力を理解するためには、親子で長時間会話することなどが必要でしょう。


専門学校を選択するメリット・デメリットは、

【メリット】

  • 企業が求める技術や知識を身に付けられるため、就職率が高い
  • 希望する職業に直結する技術や資格が得られる

【デメリット】

  • 将来の職業が明確に決まっていないまま入学した場合は、入学後に学科を変更するのが難しい


専門学校の入試の方法は学校によってさまざまですが、多くの学校は一般入試と推薦入試を実施しています。試験内容は一般入試では基礎的な学科試験、推薦入試では書類審査、作文、面接、実技などです。また、「特待生入試」や「AO(アドミッションズ・オフィス)入試」を実施している学校もありますが、入試の方法や内容は学校によって異なります。なお、各種学校の入学に必要な資格は法的には定められておらず、学校側が課程に応じて設定しています。


プロフィール



中学受験と私塾、中高一貫の中等教育と私学を対象とする調査・コンサルティング機関。私塾に『中学受験研究』、私学に『私学中等教育』を月刊で発行している。「わが子が伸びる親の『技(スキル)』研究会」を主催している。

子育て・教育Q&A