【大学研究室発】みんな大好き「血液型性格診断」のウソ、ホント

恋愛、浮気、嫉妬、別れ、ストレス、友情、家族、化粧、ファッション、広告と消費者行動、孤独感とペットなど、身近な事柄を卒論テーマとする研究室がある。人々が社会で暮らす中での心理や行動を明らかにする「対人・社会心理学」が専門の、立正大学の川名好裕教授の研究室を訪ねた。

 

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●対人・社会心理学とは?
一般には社会心理学と呼ばれます。たくさんの人を対象にした調査アンケートなどを通じて、社会に生きる人間の心理の傾向や法則を見つけ出す学問です。

 

●血液型性格診断の研究
たとえば、多くの人が興味を持つ血液型性格診断に信ぴょう性はあるのでしょうか? 研究室では、数百人を対象にアンケートを実施しました。

 

回答者の性格タイプ別分類をすると、きちょうめん、自己中心的、社交的、天才型という、血液型診断でよく表現される4タイプ(A:きちょうめん B:自己中心的 O:社交的 AB:天才型)に分かれました。しかし、それぞれのタイプは血液型とはリンクしません。自己中心的なA型も、きちょうめんなB型も少なからずいたのです。

 

この結果から、4タイプをイメージして対人関係に臨むことがコミュニケーションに役立つため、性格を象徴的に扱う血液型診断が人の心をとらえるのだろうと考えます。

 

●硬貨の直径と心理学
1円、5円、10円、50円、100円、500円それぞれの直径を、思い浮かんだ大きさをメモしてから、実際に測ってください。私たちはこの実験を何百人に行い、その結果を分析しました。すると、硬貨の価値が大きいほど、大きく見積もる傾向があることがわかりました。1円硬貨は実際より小さく、500円硬貨は実際より大きいと思っている人が多いのです。

 

私の研究室では、このような身近なことを調査し、人間の心理や行動の理由を明らかにする研究をしています。

 

出典:立正大学 心理学部 対人・社会心理学科 恋愛、友情、家族、化粧、ファッション……身近なテーマに潜む心理と行動の関係を探る -ベネッセ教育情報サイト

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