成績上位者の78%は、帰宅後学習を始める時間を決めている。

学習習慣の定着は学習開始時間を決めることから

このグラフは、中学3年生の秋時点で学校がある日の帰宅後、「いつから自宅学習を開始するか」を成績層別に比較したものです。データを見ると、成績上位者の78%は学習開始時間を決めています。また、成績層が高いほど学習開始時間を決めている人が多いという傾向が読み取れます。
毎日決まった時間に学習に取り組むという習慣を持つことは、好成績につながっているようです。

早い時間帯に学習に取りかかる習慣を

このグラフからもうひとつ読みとれるのは、学習を開始する時間帯です。成績層が高いほど、帰宅後早い時間帯に学習を開始しています。
寝る前などの遅い時間に学習開始時間を決めると、友達からメッセージが来たり、疲れて眠くなってしまったりと、その日急に割り込んできたことに時間が取られ、結局学習を始められなかった、ということになってしまいがちです。
これから新たに習慣を作るなら、学習開始時間は早い時間に決めるようお子さまにお声かけください。たとえば、夕食後はゆっくり過ごしたくなる時間ではありますが、家族が集まるタイミングでもあるので声をかけやすいのではないでしょうか。

日々自然に机に向かえるようになると、その習慣はこの先貴重な財産になります。早い段階で習慣が身につけられるよう、ご家庭でも見守ってあげてください。

【中1生のお子さまには】

長時間の通学など、入学直後は生活に大きな変化があります。学習時間は短くても、開始時間だけは決めるように声をかけてみてください。自然に学習習慣が新しい生活リズムの中に取り込まれます。

【中2・3生のお子さまには】

中高一貫校生にとって中2・3は中だるみしやすい時期ですが、生活リズムを整えるきっかけとして、学習開始時間を決めることを意識してアドバイスをしてあげてください。

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