赤ペン先生 答案を見るときの効果的な声掛け法

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返却された「赤ペン」の答案をお子さまと一緒に確認される時、「どんなことを言ってあげたらよいのだろう」と迷われるかたも多いのではないでしょうか。お子さまのやる気をそっと後押しするための「赤ペン」活用ポイントをご紹介したいと思います。

(赤ペン先生 河原)

この記事のポイント

「赤ペン」に書かれたコメントをおうちのかたの声で

「赤ペン」の答案が戻ってきたら、まず目が行ってしまうのは総合点や総合評価ですね。これはしかたのないことなのかもしれません。

でもお子さまの場合は「100点満点だ! やったー!」「80点、ん-まぁまぁかな」「うわっ65点、ちょっとがっかり」などなど、「出来具合」を確認した時点で今回の「赤ペン」は完了! という気分になってしまいがちなのが残念なところです。赤ペン先生としましては、点数や評価の部分はちらっと確認する程度にして、答案に書かれた赤字のコメントをじっくり読んでいただきたいなと思っております。

と言いますのも、同じ点数、同じ評価であっても、「どんなふうに解答しているか」によってコメントがそれぞれ違うのです。たとえ100点であってもみんな同じではありません。問題で求められていることに対して、どこまでできているか、どこが足りなかったか、足りない時はどうすればよいのかを一人ひとりの解答に合わせてアドバイスをしています。

お子さまと一緒に答案の確認をされる時には、そこに書かれたコメントをおうちのかたの声で読み上げていただけたらと思います。ほめポイントや解き方のポイントが耳から入ることによって、アドバイスがよりお子さまの心に届くものになると思います。

「赤ペン」でのまちがいは《力の伸ばしどころ》と励ます

点数や評価がよい時には、それだけでお子さまは喜んで、次もがんばるぞ! という気持ちになれるでしょう。でも、いつも満足のいく結果とは限りませんね。問題が難しかった、宿題がたくさんあって疲れていた、まだ習っていないけれど挑戦してみた。さまざまな理由で「がんばったけど残念」という時もあると思います。

お子さまが気落ちしてしまっていたら、「赤ペン」ではどんなにまちがえても大丈夫、復習ポイントがわかってラッキーだったよ、見直しすると力が伸びるよ、と励ましてあげましょう。

「わからなかったこと」が「ワカッタ!」に変わることで得られる達成感もまた、お子さまのやる気の源となります。戻ってきた「赤ペン」を復習してお子さまの「ワカッタ!」が増えたら、大げさなくらいにほめてあげるとよいでしょう。

「おたより」コーナーへの記入もがんばった跡と認める

解答欄と併せてぜひ見ていただきたいのは、赤ペン先生との「おたより」のコーナーです。このコーナーでは、「最近がんばったことは何かな?」など月ごとのテーマに対して、何を書くか自分自身で決め、言葉にしなければなりません。

「赤ペン先生とのコミュニケーション」という形をとってはいますが、実はここも、お子さまの「考える力」「伝える力」を培う練習の場であるのです。短いひと言であっても、そこに書かれたことは紛れもなくお子さまが「自分で考えた」痕跡です。「考えてえらい!」と心の中で認めてあげましょう。

お子さまには「赤ペン先生すごーく喜んでいるよ」と言っていただければと思います。

まとめ & 実践 TIPS

「赤ペン」に取り組み、提出する。それだけでもすばらしいことだと私たち「赤ペン先生」は考えています。答案がおうちに戻ったあと、コメントに目を通し、見直しをしていただくことで、お子さまの努力はさらに実を結ぶこととなるでしょう。コメントに書かれた「ほめポイント」を強調して伝え、まちがえてしまったところの復習をさりげなく促す。そんなちょっとしたフォローがお子さまのやる気を後押しすることにつながります。自宅学習のツールの一つとして「赤ペン」の見直しをご活用いただけましたらうれしい限りです。

赤ペン先生 河原はるこ

河原はるこ

「赤ペン先生」歴8年。4年生担当。
高校生の時、「赤ペン先生」の心のこもった美しい字のおたよりに励まされた思い出があり「赤ペン先生」に。子どもたちへは、「まちがえるのは恥ずかしいことではない!」「どんどんまちがえましょう!」という思いを持ちながら、一生懸命に書かれた解答を尊重し、大切なポイントが一目でわかる指導を心がけている。
趣味:読書とフルーツ酢作り
自己紹介:のんびり屋、でも好きなことには熱い一面も。
中高生3児の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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