外ではしっかりしているのに家ではダラダラしている娘[教えて!親野先生]
「家を出れば七人の敵あり」ということわざがあります。
全部が全部敵とは言いませんが、大小さまざまな課題や困難が子どもに向かってくるのです。
大人にとっては何でもないことでも、経験の少ない子どもにとっては難しいこともあるのです。
そのなかでなんとかやりくりして、家に帰ってくるわけです。
もちろん、楽しいことやうれしいこともたくさんあります。
そういう諸々の経験をとおして、子どもは親が知らないうちに成長していくのです。
親には、家にいる子どもの姿しか見えません。
それで、だらだらしているところばかり目に付くのです。
5日間めいっぱい働いて、休日になると家でゴロゴロしているお父さんと同じです。
このようなわけで、私は次のように提案します。
まず、子どもも自分なりにがんばっているということを認めてやってください。
そして、いろいろな面でほめることを子育ての基本にしていってください。
つまり、プラス思考の加点主義です。
「がんばってるね」「先生が○○と言ってほめていたよ」などのほめ言葉は、子どもに新たなエネルギーを与えてくれます。
また、ほめるのと同時に、「子どももなかなか大変だね」「あなたもいろいろ忙しいね」などの共感的な言葉もかけてやってください。
子どもは、「わかってくれているんだ」という気持ちになります。
そうすると、心がオープンになって素直な気持ちになります。
そうなると、親の言い分も気持ちよく受け入れられるようになります。
これらは、家を子どもにとってリラックスできる場にしてやることでもあります。
家でリラックスして、そして、外でまたがんばれるようにしてやってください。
どうしてもできない部分は、先ほど言ったように、一緒にやったり親がやってやったりしてもいいのです。
全部が全部しっかりはできませんから。
親としては気になることも多いでしょうが、ある程度目をつむってやってください。
できないことは目をつむりつつ、子どもの良いところをどんどん伸ばしていくのです。
できないことを毎日つついていても、良い結果は得られません。
できないことには、親が勇気をもって目をつむる決意をすることです。
その決意さえできれば、親子ともに楽になります。
親子ともに楽になって、毎日を明るく楽しく生きていけば、すべてうまくいきます。
子どもの良い面がどんどん輝き出して、苦手な面が目立たなくなります。
結局こちらのほうがうまくいくのです。
ぜひ、この方向でいってください。
この子はまったく大丈夫です。
私ができる範囲で、精いっぱい提案させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
j-ままさん親子に幸多かれとお祈り申し上げます。
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