【体験談】入試当日の「やってしまった…!」、それでも「挽回できた!」エピソード

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万全の準備をしたつもりでも、何が起こるかわからないのが大学入試当日。
でも、「どんなトラブルが多いのか」「どうすれば解決できそうか」を事前に知っておけば、突然のハプニングにも対処しやすくなるかもしれません。

そこでこの記事では、志望大合格を果たした大学生が入試当日に経験した「やってしまった……!」&「挽回できた!」エピソードを集めました。

そして、お子さまが態勢を立て直すにあたって、保護者のかただからこそできるサポート方法もご紹介します。

お子さまと一緒に、入試当日に起きがちなハプニングに備えましょう。

この記事のポイント

入試当日の朝は「交通トラブル」と「持ち物」で焦った人多数

ここからは、入試当日を「受験会場に到着するまで」と「試験直前・試験中」の2つのパートに分け、それぞれの時間帯に起こりやすいトラブルをご紹介していきます。

まず受験会場に到着するまでのタイミングでは、「交通トラブル」と「持ち物」でヒヤッとした人が多いようです。

■交通トラブル

交通に関するトラブルでは、「電車に乗り遅れた」「道に迷ってしまった」などの声が目立ちました。

多くの一般入試が行われる1~2月は、悪天候などで交通ダイヤが乱れることも珍しくないので、時間に余裕を持って行動するに越したことはなさそうです。
アンケートでも、「電車に乗り遅れたが、早めに出発したので試験開始には何とか間に合った」といったコメントが多数見られました。

\体験談/

試験会場へのバスが混んでいて、乗るまでに約30分並んで待つことになってしまいました。早めに家を出たので開始時間には間に合ったけれど、かなりドキドキしました。入試当日は「ちょっと早すぎ?」というくらい、時間に余裕を持って行動したほうが安心です!
(福岡大・薬学部 Y・Sさん)

■持ち物

「筆記用具を忘れた」
「お弁当を持っていないことに気付いた」
「腕時計が止まっていることに気付いた」
など、受験会場で使うモノの忘れ物や不備に関するコメントが集まりました。

入試当日は、受験票をはじめ必須の持ち物がたくさんあります。
前日に持ち物チェックをしておけばトラブルは減らせますが、もし忘れ物などをしても、必要以上にあわてることはありません。

大学生の回答を見ると、「試験会場で申し出て解決」「忘れ物をしたけれどコンビニエンスストアで買えた」など、何らかの方法で乗り越えられた人がほとんど。
ただし、態勢を立て直すには「早めに会場に到着すること」や「ある程度まとまった現金を準備しておくこと」が大切なようです。

\体験談/

共通テスト2日目に弁当を忘れてしまい、午前中の試験は集中できないまま……。昼休み、同じ会場で試験を受けていた友達が数人いたので、声をかけてお菓子を分けてもらいました。何とかエネルギーチャージができたおかげで試験を乗り切れましたが、会場に誰も知り合いがいなかったら……と思うとヒヤッとしました。
(筑波大・理工学群 T・Kさん)

一橋大の2次試験は2日連続で行われたのですが、1日目と2日目それぞれ持っていった腕時計がどちらも電池切れ! 幸い予備の時計をもう1つ持っていたから支障はなかったけれど、そもそも2つの腕時計の電池交換をしておくべきでした。
(一橋大・法学部 H・Kさん)

受験会場では「体調不良」「試験中のミス」にあわてた人が目立つ

受験会場でのトラブルとしては、「体調不良」と「試験中のミス」を挙げた人が多数見られました。

■体調不良

受験本番中に腹痛や頭痛を起こしたり、会場が暑すぎる(寒すぎる)ために試験に集中できなかったりする人は少なくありません。

突然の体調不良は避けられない場合もありますが、《飲み慣れている薬を持参する》《調節がしやすい服装で臨む》などの準備をしておけば、対処しやすくなります。

また、万一試験が受けられそうになくても、追試験や振り替え受験が可能な大学もあります。
「もしもの場合どうするか」を一緒に確認しておくと、お子さまの心が少し軽くなるかもしれません。

\体験談/

寒くて試験中に腹痛が起きました。途中で退出するのがイヤだったので、膝掛けをお腹にしっかり巻いて最後までがんばりました。膝掛けや使い捨てカイロなどはいざという時のために準備しておくのがオススメです。
(名古屋市立大・人文社会学部 A・Mさん)

共通テスト受験中にめまいと手の震え、貧血に襲われました。勇気を出して挙手し、いったんトイレへ。深呼吸をして気持ちを整えたことで、受験を継続できました。体調に異変を感じた時はためらわずトイレに行き、リセットするのがベストだと思います。
(明治学院大・経済学部 Y・Eさん)

■試験中のミス

「試験中に緊張して失敗しそうに……」という人も多いようです。
特に目立ったのが、「マークシートの解答がズレていることに気付いた」という失敗です。
また、ふだんは覚えている知識を忘れてしまうなど「頭が真っ白になった」という人も。

模試や時間を計りながらの問題演習を通じて、「解けない問題が多い時にどう気持ちを切り替えるか」「どのタイミングで見直しするか」といった試験本番のシミュレーションをしておくことで不安は減らせそうです。

ただ、それでも本番中に想定外のミスはあるでしょう。
大学生のコメントを見ると、こんな場合は「いったん深呼吸してリセット」という回答が目立ちます。

保護者のかたからも「何かあったら深呼吸だよ」などと声をかけておくと、お子さまがいざという時に心を落ち着けるのに役立ちそうです。

\体験談/

共通テストの数学で、終了5分前になって解答用紙のマークが1問ずつズレていることに気付いて……。自分の心臓の音がバクバク聞こえて本当に焦りましたが、深呼吸して心を落ち着け、何とか時間内に塗り直すことができました!
(奈良女子大・文学部 H・Tさん)

試験中に頭が真っ白になってしまい、問題を見ても知識がまったく浮かんでこない状態に。思い切って1分間ほど筆記用具を置き、「今までがんばってきたんだから」と自分に言い聞かせました。いったん立ち止まったおかげで気持ちを切り替えられてよかったです。
(畿央大・教育学部 J・Fさん)

保護者のかたのさりげない気遣いが受験生の力に!

入試当日、ただでさえお子さまは緊張しながら過ごしています。
まして、何らかのハプニングがあれば気持ちは大きく揺れ動きますよね。
こんな時、保護者のかたからのさりげない気遣いを感じることで、お子さまはだいぶ落ち着きを取り戻せるはずです。

アンケートからも、「トラブルが起きた時に連絡したら、『大丈夫だよ』と言ってもらえて安心した」という回答がたくさん。

また、当日にちょっとした失敗があっても、「次の試験に向けて前向きな提案をしてもらえて心が軽くなった」という声も見られました。

\体験談/

試験会場で緊張しすぎて泣きそうになってしまいました。不安定な気持ちのまま昼休みを迎え、母に作ってもらったお弁当を食べようとしたら、包みの中には小さなメモが。メモには優しい励ましのメッセージが書かれていて、気分がスーッとほぐれました。
(宮城大・事業構想学部 S・Uさん)

試験会場が寒いかもしれないと考え、厚着+使い捨てカイロで臨んだら、暖房がしっかり効いていたので頭がボーッとしてしまいました。帰宅してから母に話したら、「カイロは貼るタイプじゃなく手に持つタイプがいいんじゃない?」「脱ぎ着しやすい上着がいいね」とすぐ解決策を提案してくれました。おかげで次の試験はベストコンディションで受けられました!
(関西学院大・建築学部 R・Fさん)

まとめ & 実践 TIPS

入試当日の「やってしまった……!」は誰にでも起こり得ること。
しかし、よくあるハプニングと解決策を知っておくことで、リスクは減らせます。

ただ、本番になってみないとわからないこともあるのは事実。
そこで一つ考えてみたいのが、第1志望大の受験前に併願大を1校でも受験してみること。

受験費用は余分にかかっても、入試本番を体感することでたくさんの気付きが得られます。
お子さまが「本命大だけでいい」と言ったとしても、「併願大を1校受けてみたら?」と勧めてみてはいかがでしょうか。

※2023年9月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(85人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。

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