反抗期の我が子についイライラ…どう対応すべき?/保護者のお悩み解決隊#8

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反抗期のお子さまに手を焼いているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。「今はそういう時期だから」と頭ではわかっていても、生意気な態度で口答えするお子さまについカッとなってしまうことも。

そこで、反抗期の子どもと保護者の体験談をマンガ化。先輩保護者は反抗期の子どもにどう対応していたのかをご紹介します。

この記事のポイント

反抗期の我が子にどう接するべき?

イライラを隠さない反抗期の子どもの姿に「うちと一緒」と思わず声を上げたかたもいらっしゃるかもしれません。売り言葉に買い言葉でケンカ勃発(ぼっぱつ)とならず、マンガの中の家族のようにうまく対応していくには、どうすればいいのでしょうか?

反抗期のお子さまについイライラしちゃう時はどんな時?

お子さまの反抗期の体験談について、先輩保護者にアンケートを実施。460名のかたからご回答いただきました(※1)

まずは、反抗期のお子さまについイライラしてしまう時を聞いてみたところ、次のような結果に。

1位から3位は僅差で「反論や口答えをしてくること(39%)」「保護者の言うことを聞いてくれないこと(37%)」「ルールを破ること(36%)」となりました。フリーアンサーでは、より具体的な「ついイライラしてしまう時」への声が。「わかる!」と、投稿主さんへの仲間意識も芽生えるかもしれません。

口答えや、言葉遣いが悪い時

  • ご飯中にマンガを見ようとしたので怒ったら、「わかってるし、うるせーな」と言われた。
  • 長男の言葉遣いがとにかくひどい。うるせぇ、バカ親……など。

イライラをそのままぶつけるような暴言を投げかけられると、ついヒートアップしてしまいそうに。グッとこらえるのが難しい時もありますよね。

無視や冷めた態度を見せる時

  • ゲームのヘッドホンをして聞こえないふり。
  • 話しかけても反応がなく、ゲーム、YouTubeばかり。
  • 中3、小6の娘の返事が「別に」と「わかってる」しか返ってこない時。
  • 私が質問したことに、今答える必要がある? などときちんと返事をしてくれないのに、自分(子ども)が質問したことには、すぐに回答や予定の確定を求めてくる。

放っておいてほしいとの意思表示かもしれませんが、こちらの存在を認めないかのような態度は、保護者だって傷付くもの。返事するまで詰め寄ってしまうなんてこともあるかもしれません。

言い訳が多い時

  • 難しい年頃の入り口に立ったのはわかるけれど、言葉遣いや態度が偉そうになったり、約束を破ってもくどくど言い訳するのは内心はらわた煮えくり返っている。
  • 言い訳が多い。絶対にわかったと言わない。

注意やアドバイスにあれこれと自分勝手な説明をするお子さまの様子に、「その言い訳、もはや屁理屈では?」とイラッ。「いつの間にこんなに口が達者になったんだ」と驚くこともあるかもしれません。

態度が急変する時

  • 高3の息子。買ってほしいものがあると寄ってきて話をしてくるが、高価な物で買えないと伝えると学校辞めるだのグチグチ言ってくること。

自分に都合がいい時だけ寄ってくる調子のよさ、計算ずくのところが見えるからこそ、思わずイラっとしてしまうこともありますよね。

いずれも《あるある》な反抗期の子どもの様子。思わず、我が子の姿で脳内再生されたなんてこともあるのではないでしょうか。

反抗期のお子さまへの対応、ほかの保護者のかたはどうしてる?

反抗期の子どもへの対策をどうしていたかについては、次のような結果に。

46%の保護者が「見守る(放っておく)」と回答。3位につけた「受け流す(27%)」も合わせると、73%の保護者がそっとしておいているようです。お子さまがイライラしている時は、何を言っても聞く耳を持ちづらいもの。お子さまの機嫌が直り、話ができる余裕が生まれるまでは、いったん距離を置いておくのも得策かもしれません。具体的には、次のような対応法が寄せられていました。

  • 怒ってきた時には話を聞き流し、少し落ち着いて時間を置いてからもう一度話をする。
  • 極めて冷静な言い方で「そんな言い方する必要ないよね」とだけ言って、あとは放っておく。
  • 年頃だと思うので、数回は受け流し見守っているが、あまりにも態度がよくなく調子に乗っているようなら、親も人間なので、対人関係について諭す。

あれこれくどくど言わず、落ち着くまでスルーするか端的な言葉ですませているようです。

一方、そっとするのではなく話しかけるという保護者のかたも。「めげずに話しかける・いろいろ聞く(41%)」「雑談をする(18%)」との結果に。話をする際は、イライラした態度や緊張感のある雰囲気を引きずらないような工夫をするかたが多いようです。

  • イライラしてもこちらが先に切り替え、普通に接して、引きずったり、雰囲気が悪くならないようにする。
  • お互いに言い合いをした直後でも、しゃべり方を普通に戻し、ズルズルと伸ばさない。

反抗的な態度をとった子どもは、たとえ「しまった」と思っても、自分から態度を改めるのは気まずかったりするもの。保護者から何事もなかったかのように切り替えてあげると効果的かもしれませんね。

またフリーアンサーではほかにもさまざまな工夫が寄せられています。

物理的に距離を置く

  • 怒りがおさまらない時は、トイレに駆け込んで、とりあえず一人になる。
  • 反抗されたら、別室に行って距離を取る。
  • うるさいとか言ってくる時は、少し距離を置いたり、放っておきます。そうすると、あとから「ごめんね」って素直に謝ってきます。

イライラを爆発させないためには、物理的に距離を置くことも有効。一人になることで、怒りもおさまり、冷静に対処する心の余裕が生まれてくるのかもしれません。

ツールやタイミングを工夫する

  • LINEのほうがこっちも冷静になるので怒ってしまいそうな時はLINEで(伝える)。
  • 夜寝る前は一番素直に話してくれることがあるので、そのタイミングを使う。

保護者やお子さまごとに、冷静に話しやすいツールやタイミングがあるもの。いつでも「面と向かって話し合う」が正解というわけではないようです。
また、番外編としてお子さまが好きなものをうまく活用するという方法をとっているかたも!

  • 推しが同じなので一緒に曲を聴く。
  • 返事をしない時は(子どもの)目の前でわざと間食をする。そうすると甘えて「僕も食べていい?」と言ってくる。

お子さまをよく知る保護者のかただからこそ使える「奥の手」なのかもしれません。

反抗期は、成長の過程でもあるもの。先輩保護者の対応策を参考に、お子さまに合った対応をとっていけるといいですね。
また、お子さまの気持ちを優先するあまり、保護者の心が疲れきってしまうこともあるかもしれません。下記の記事を参考に、リフレッシュする時間を持つことも忘れないようにしてくださいね。

反抗期に悩む保護者に「自分の時間」が大切なワケ

反抗期のお子さまへの専門家からのアドバイスも参考にしてみてください。

「反抗期が難しい!」保護者の対応4つのポイントと、長引くケースの原因を専門家に聞いた

反抗期の子どもとの接し方はどうすればいい?NG対応も紹介

まとめ & 実践 TIPS

先輩保護者のアンケートから、反抗期への対応策をご紹介しました。反抗期は、多くの子どもに訪れるものとはいえ、どう対応するのが効果的かはお子さまのタイプにもよるもの。先輩保護者の声や、紹介した記事での専門家からのアドバイスをもとに、我が子に合った方法を見つけていけるといいですね。何かと心の折れる反抗期への対応。悩みが尽きないこともあるかと思いますが、自分の時間や心も大切にしていけますように。

(出典)
※1
調査地域:全国
調査期間:2023年10月
調査手法:WEBアンケートによるベネッセ調べ
有効回答数:460名

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子供の個性や成長と真剣に向き合う育児エッセイが共感を呼びSNSで話題となる。『「どんなときでも味方だよ」って伝えたい!』書籍化。
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