二瓶 健次 先生

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体の部位

体の部位アドバイス - 体の発達(体重・身長など)

食事4歳10ヵ月
寄せられたご相談

偏食で決まったものしか受けつけず、苦手なものは見ただけで吐いてしまいます。成長は大丈夫でしょうか?

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2歳のころから偏食で決まったものしか受けつけず、苦手なものはひと口どころか視界に入るのもいやがり、見ただけで吐いてしまう状況がますますひどくなっております。体重も17.8kgあったのが最近では16.4kg(身長は106cm)です。成長は大丈夫でしょうか?

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

体重がこれからも減るようであれば、一度心理面も含めて、小児科で相談をしてください。

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見ただけでも吐くとは、かなり偏食傾向が強いようですね。
どのようなものを食べなくて、どのようなものを食べるのでしょうか。まずそれを整理してみてください。
ご相談からはどのようなものしか食べないか推測はできませんが、体重が減ってきていることからすると、食べ物の種類はかなり限られたもので、量も少ないのだと思われます。

この時期のお子さんは、自己主張が出るようになり、食事の好き嫌いも出てきます。多かれ少なかれ食物の好き嫌いはあるものです。しかし、嫌いなものを見るだけでも吐いてしまうということですので、かなり拒否反応が強いですね。
ときには臭いに敏感なお子さんは、臭いで拒否反応を起こす場合もあります。心理的な要因があるかもしれません。心理面の障害が除かれると自然に食べるようになる可能性があります。食事のときにいやな経験があったり、食べることを無理じいされることがあったり、食事を急がせられたりすると、拒否反応が出てしまうことがあります。ときに自閉的傾向の強いお子さんで偏食が強く、自分の食べるもの以外は極端に嫌がることがあります。

ふだんの食事環境に問題はないか注意してみてください。
ジュースや甘いお菓子などをおやつや、食事のときに与えていないか、間食は多くないか、規則正しい食事をしているか、家族と一緒に食べているか、テレビを見ながら食べていないかなどについて、改善するところは改善してください。

食事のときに、じょうずに話しかけたり、おうちのかたが食べて見せたり、人形に食べさせてみたり、おだてながら楽しい雰囲気での食事をするように心がけてください。時間をかけて、1種類ずつでも食べるものを増やして、少しずつ偏食を直していってください。

いずれにしても、今後も体重が減るようであれば、一度小児科を受診されて、食事指導を受けるとよいでしょう。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。